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2008/3/17
2006.7.21 更新
 

Vol.1
GibsonかMartinか 1

最近少しいいギターが欲しくなってきた人はいますか?
大人になって、自由になるお金が昔よりも少しは増えてきたので、ここらで憧れていた名器を手に入れてやろうと企んでいる人のことです。
最近はたくさんのギターメーカーや個人のルシアーなど選択肢は以前に比べて格段に増えていますが、我々の世代はなんといってもGibsonかMartinです。
ジョンレノンや、井上陽水、吉田拓郎、最近では山崎まさよしなどのGibson派とサイモン&ガーファンクル、かぐや姫、ガロ、エリック・クラプトンなどのMartin派。
いったいどちらがいいギターなのか?迷うところです。
何れにしても数十万円もする買い物ですから、悩んで当然です。実はこの私も、初めてこれらのギターを買ったときは、福沢諭吉君とともに楽器店のウインドーの前で悩みたおしたものです。
私の場合は、先輩のミュージシャンがことごとくMartinだったせいもあって、楽器店へ向かう電車の中では完全にMartinを買うつもりでした。ところが、楽器店のウインドーの中で燦然と輝くGibson J-45のGibson100周年記念モデルが私の目を釘付けにしてしまいました。あのサンバーストのスモーキーな色合いと、セルでできたペグの怪しい誘惑に打ちのめされたのです。そして、浮き足立った私は、横においてあったMartin D28に目もくれずそのギターを買ってしまったのです。
衝動買いというものの典型的なパターンでした。

そのときのことを後悔するまでそんなに時間はかかりませんでした。私が買ったGibson J-45のGibson100周年記念モデルは、「弾きにくい」、「日によって音が違う」、「チューニングが合いにくい」など私を弾くたびに憂鬱にさせました。ただ日によっては、ほれぼれする音を出してくれることもあり、まるで毎日がいうことを聞かないじゃじゃ馬娘をなだめているかのようでした。

そしてそれから3年後。相棒がついにMartinを買ったことに触発された私は、悲願のMartin D28を手に入れました。その芳醇な弦の響きに、毎日が夢のようでした。そして、あのじゃじゃ馬娘のことなどいつの間にか何処かへ忘れ去っていました。
このように書くと、GibsonよりもやっぱりMartinか、といっているように思われてもしょうがないのですが人間おかしなもので、たまにはあのじゃじゃ馬娘が恋しくなるのです。いうことを聞かないわがまま娘が時折見せるあの魅力にはまってしまうのです。
回りくどい説明をしましてしまいました。
もしGibsonとMartinのどちらがいいのか悩んでいる人がいるなら、私はその人にこう言ってあげることでしょう。
「スリリングにつき合いたいならGibson。いつも癒されることを願うならMartin。」
名言です。決して恋愛のことではありません。ギターのことです。

第2回は『GibsonかMartinか 2』です。